平成２８年度　１，２年生修了式　
　本日で、１，２年生が平成２８年度を終えました。修了式では、代表生徒へ
修了証の授与、そして各学年の代表生徒による１年の振り返りが発表され
ました。
　１年生の小林咲輝さんと２年生の赤木春香さんが原稿を見ずに、素晴らし
い発表をしてくれました。校長の式辞は以下の通りです。平成２８年度も保
護者や地域の皆様に温かく見守られ教育活動を終えることができました。
来年度もよろしくお願いいたします。
　
　
＜式辞＞

　２０１日間の平成２８年度が本日で終わります。この１年間には、様々なことがありました。
　ただいま、１年生代表の小林咲輝さん、２年生代表の赤木春香さんから、１年間の振り返りを発表してもらいました。
　２人ともに素晴らしい振り返りと来年度への決意だったともいます。
　私も少し本年度を振り返ってみたいと思います。
　満開の桜の中で行われた４月８日の始業式と入学式、新入生１６２名を迎え、新たな岡中がスタートしました。その後、
対面式、離任式があり、５月には１年生の宿泊体験学習、そして写生会や中間テストがありました。
　４月１４日に発生した最大震度７の熊本地震の被災者のために生徒会で募金活動をしたものこの頃でした。
　６月には、２年生の菅平での自然体験教室、その後生徒総会、そして、学校総合体育大会市予選がありました。７月
に入ると今年も気温が上がり熱中症対策で午後の部活動が中止になった日もありました。
　２学期になると、学級が一丸となり燃えた体育祭に続き、１，２年生中心の新人体育大会市予選がありました。もう少
しで県大会という惜しい戦いがたくさんありました。しかし駅伝では、深谷市で女子が優勝、男子が準優勝という好成績
を収めました。また陸上競技、走り幅跳びでは、２年生伊藤亮馬君が、見事に全国大会出場を果たしました。
　生徒会選挙があったものこの頃で、須永会長を中心とする新生徒会が誕生しました。
　１０月２１日には今年、岡桜祭と名称を変え、深谷市文化会館で合唱と芸術鑑賞あり、素晴らしい歌声が大ホールに
響き渡りました。
　１１月１日には、これも新しい試みで１年生が埼玉工業大学に行き、大学生の生活を体験させてもらいました。
　１１月２４日には５４年ぶりに１１月に積雪が記録され、登校時には校庭一面が真っ白になりました。
　１２月に入り、２年生は３日間の社会体験チャレンジに臨みました。今年から、働く場所を自分から探し、アポイントメ
ントを取ることを始めました。働くことの意義や難しさを学んだ貴重な３日間になったと思います。
　
　年が明け、気温が下がり始めるとインフルエンザが流行し、学級閉鎖になってしまったクラスもありました。
　２月３日には、１年生で東京校外学習があり、様々な職場で取材や見学を行いました。
　２月９日に今年初めて行われた総合学習の発表会では各学年の１年間の学習を振り返ることができ、来年度の見
通しが立ちました。
　また、２月１８日には２年生の立志の会がありました。　一人一人が堂々と志を述べることがありました。
　そしてまだ記憶に新しい３月９日の３年生を送る会では、感謝の気持ち様々な形で伝える素晴らしい会となりました。
そしての先週の卒業式では、多くの来賓から、大変感動する素晴らし卒業式でしたとお褒めの言葉をいただきました。
　１年間をざっと見てきただけですが、このような大きな行事以外でも、毎日の委員会活動や部活動、そして一番大切
な授業の中で皆さんは着実に成長しています。
　

　さて、本年度私が皆さんにお話するのは最後になります。１つだけ話をして終わります。
　
　それは、「伝統を磨き、誇りを持とう」という話です。

　先日、みなさんの無言清掃の様子を八基小学校の先生方が２日間見に来てくれました。深谷市内でも岡部中の掃除
が素晴らしいという評判になっているからです。
　ある男の先生がこんな感想を書いていました。
　「歩いていて靴がピッととまる廊下を歩いたのは、３０年ぶりくらいでした。こんなに磨き上げられるのは素晴らしい。」
「やらされるのではなく、この汚れを落としてやろうという執念みたいのを感じました。八基小の子どもたちにもできるよう
にさせたい。」
　また、高校入試のための面接練習で、３年生に「岡部中ってどんな中学校ですか」と聞くと必ずと言っていいほど、次の
３つが返ってきます。

「無言清掃が自慢の学校です。」
「校歌がしっかり歌えます。」
「ルールを全員が守ることができます。」と答えます。　　
　これが伝統です。これが誇りです。
　伝統や誇りは１日２日ではできません。何年も地道な努力によって先輩から後輩へ引き継がれながら高めていくもので
す。　是非、岡部中が来年度もさらに成長していけるよう、一人一人が岡中生としての誇りをもって、前に進んで行きましょ
う。

　明日からは、１６日間の長い春休みになります。春休みは、次の学年への準備のためにあると言えます。先生たちも来
年度の準備に追われる１６日間になります。部活動も自分たちだけで運営することがいつもより多いかと思いますが、行
き帰りも含めて事故に気をつけ、充実した活動にしてください。

　それでは、お互い、よい準備をして、４月に良いスタートが切れるようにしましょう。以上で、修了式の言葉といたします。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成２９年３月２４日                      深谷市立岡部中学校長　吉田勇